ダウンタウンにある学校を出て街を歩いていると、どこからともなくクサの匂いがする事は日常茶飯事だった。
後から知るがバンクーバーはクサに関しては寛容な地で、ガン末期患者なんかにも勧めているくらいだった。
ヘイスティングストリートにBrant Brosというクサが吸えるカフェがあって、たまにタケと行っていた。ある日そのカフェに行くと首からボングをぶら下げている日本人が話かけてきた。彼の眼は充血していてすでに飛んでいたのは一目瞭然だった。どうやら熊本からやってきたらしいが訛りがひどく何を言っているかさっぱりわからかったが30歳という事だけはわかった。とりあえず相槌をしていたけどタケが笑いを堪えながら、この人何喋ってるんですかねって言っていた。
その後彼と出会う事はなかった。
この物語はフィクションです。登場する人物等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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