2000.10
オレが海外に行きたかった理由の一つに好きなバンドのライブを観たいというのがあった。かと言ってバンクーバーに観たいバンドが来るかはわからなかった。本当はメルボルンに行って大好きなBodyjarを観まくりたかったんだけど。
バンクーバーにはGeorgia Straightというフリーペーパーがあって、巻末に色んなアーティストのライブスケジュールが載っていた。
そこで最初に目にしたのが9月13日のStrung Outのライブだった。
まだバンクーバーに来て間もなく、チケットの取り方にとまっどっているうちにソールドアウトになってしまった。という苦い経験をした。
そして10月あたまにBad Religionが来るという情報が載っていた。
アルバムNew Americaのツアーだった。
コレは絶対に見逃せないと早々にチケットを買いCDも買った。タイジもライブに行きたいという事だったのでレイコも誘って3人で観に行った。いや、タケもいたかも…
最初に知ったアメリカのパンクバンドはBad Religionだった。タイジが通っていた高校のヤツらが聴いていてそれで知る事になった。メロコアと呼ばれる音楽のブームがアングラで流行り出していた。結局メロコアにハマっていったのは地元でオレだけだったんだけど。
まさか初めて観るバンドがBad Religionになるとは思わなかったがこれも何かの縁だったのだろうか。
場所はダウンタウンのグランビルストリート沿いにあるライブハウス、というかもっと大きな規模でバルコニーもある会場だった。人生初めてのライブにワクワクしていると(それまでに観たライブはタイジの友達のやってるNOFXのカバーバンドだけだった)どこからともなくクサの匂いが漂ってきた。海外って、いやバンクーバーってそういう所なのかなと日本では絶対に味わえない開放感を感じるシチュエーションにテンションが上がった。
オープニングアクトはIgniteというハードコアバンドだった。
このバンドの演奏中、外人達がウジャウジャとモッシュしたりして圧倒されていたところ、ヒートアップしてドレッドヘアのヤツとデカイヤツが殴り合いになっていてた。
外人の迫力をビシビシ感じるなかBad Religionが始まった。
当時はアルバムのライナーに載っている情報しかほとんどなかったからメンバーはどんな人達なのか想像もつかなかった。ボーカルのGregは身振り手振りが面白く、ベースのJayにちょっかい出したりしていた。この時すでにギターはBrettではなくBrian BakerでGreg Hetsonとツインギターだった。ああ、そういえばタケがあのドラム(Bobby)デブなのにめっちゃ叩きますねって言ってたからタケもいたんだな。
そういえば後日タイジがGregのマネをしていたな。
この物語はフィクションです。登場する人物等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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