5.10.2020

第6話

2000年 1月
カズ、ケンタ、カツミとオレで片道600kmかけて蔵王に一泊でスノーボードをしに行った。
今まで経験した事のない一面の銀世界、パウダースノー、樹氷とブリザード。
行き帰りも含め最高に楽しい時間を過ごした。
バンクーバーでもスノボー出来たらいいなと期待した。


3月
タイジがバンクーバーへ向かう日が来た。
この日は珍しく大勢集まって空港まで見送った。タイジは異常なほど緊張していていつもの様に冗談なんか言ってこなかった。よほどこの留学に人生かけていたんだろう。

そして無事旅立った。




この頃オレは風邪を引いて喉を痛めた。マイルドセブンスーパーライトの煙が吸えないくらいに。そしてコンビニで買ったタバコを封を開けずにただなんとなく1日吸うの辞めてみようと思った。そんでそのまま禁煙に成功した。スムーズに辞めれたのはきっと元々タバコが体に合わなかったんだろう。
タバコを吸うきっかけなんてガキがカッコつけるためのもんだ。オレが吸い初めたのは14歳、中3の夏休みだったと思う。周りのヤツらはすでに吸っていたし、多分悪ぶりたかったんだろう。最初はうまいなんて思わなかったけどいつの間に抜け出せなくなっていた。そうして7年間肺を痛め続けてきた。

最後に買ったタバコは部屋に飾った。



この物語はフィクションです。登場する人物等は架空であり、実在のものとは関係ありません。




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