5.04.2020

第4話

1999年 7月
モリカワがLAから一時帰国してきた。毎年夏休み頃になると必ず帰って来ていた。
この頃の記憶が曖昧で、いつワーホリの申請をしたか覚えていない。
でも9月頃には確かローンも払い終わっていたはずでそこから1年間、車にかかっていた毎月の金額をワーホリの資金として貯めたからおそらく7月から9月の間にカナダ大使館に申請していたと思う。モリカワの英語力を借りて。
まあ通過するかどうか不安はあったけど無事ワーキングホリデービザを得ることができた。

そういえば、結局オレもバンクーバーに行く事にしたんだけど、最初はオーストラリアに行こうと思っていた。タイジと被るのは避けたかったし、メルボルンにはオレの1番好きなバンドBodyjarが居たからだ。だけどモリカワにオーストラリア英語はかなりなまってるし、どうせ覚えるなら発音がキレイなカナダに行った方がいいと言われバンクーバーにした。結果的にそれで良かったと思う。

で、その肝心な英語はモリカワのアドバイスで中1から中3の英語を勉強したらいいと言われた。高2くらいから洋楽ばかり聴いていたけど歌詞を読む程度で意味は理解していなかった。その頃からもっと英語に興味を持っていたらと思ったけど、きっと高校生の自分には必要のないものだったんだろう。

出発は2000年8月31日と決めた。



この物語はフィクションです。登場する人物等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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