5.04.2020

第3話

1999年3月の終わり頃にはスノボーのシーズンも終わり週末も暇になり始めていた。
月曜から土曜まで仕事して(会社は隔週土曜休みだった)週末を迎えるというただ何の変化もない日々を過ごしていた。
この先どうしようという思いの中、そのワーキングホリデーとやらに興味を持ち始めていた。このままこの何も無い小さな町に居続ける事がただただ不安だったし、仲の良い友達とも毎回毎回やる事に変化も無くましてや刺激なんて無かった。何かを変えたかった。環境なのか自分自身だったのかは分からないけど。

タイジは来年の3月中にバンクーバーに行く事が決定したそうだ。
そしてなんとなく焦りが加速した気がした。



この物語はフィクションです。登場する人物等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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